
プロテインは飲み切りタイプから大容量タイプまでさまざまです。とくに大容量のプロテインを購入すると、賞味期限切れが心配になる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、プロテインにはそもそも賞味期限があるのか、そして安全に美味しく飲み続けるための正しい保存方法についてもご紹介します。
そもそもプロテインとは…?
プロテインとは、直訳すると「たんぱく質」のことです。日本では、たんぱく質を粉末状にしたり、固形のバーにして商品化した栄養補助食品としての意味合いで広く認知されています。
たんぱく質といえば、炭水化物、脂質と並ぶ三大栄養素のひとつです。筋肉をはじめ、血液、臓器、皮膚、髪の毛といった身体のさまざまな組織を作る材料となるだけでなく、体のバランスを整える役割を果たすなど、健康的な身体づくりに欠かすことのできない栄養素です。
プロテインが運動習慣のある方を中心に活用されている理由は、このたんぱく質が関係しています。筋トレなどの激しい運動をすると、身体は傷ついた筋肉を修復しようとします。その際により多くのたんぱく質が使われるため、運動習慣がない方よりもたんぱく質を補給する必要があり、プロテインが愛飲されるのです。一方で、トレーニング時のサポート目的のほか、健康維持やダイエットなど、プロテインはいまや多目的での利用にも広がっています。

参考元:Better Health-Protein
プロテインに賞味期限はある?
プロテインには賞味期限があります。ただし、商品によって賞味期限が異なるため、購入時に確認しておくと良いでしょう。
そもそも賞味期限とは、未開封の状態で、記載された保存方法を守って保存していた場合に、品質が変わらずに美味しく食べられる期限のことです。もっとも利用が一般化している粉末状のプロテインの場合、未開封のまま正しく保存していれば、1年半から2年程度は持つのが一般的です。一方で、開封後は時間の経過とともにその品質は徐々に低下してしまいます。開封後は2~3ヶ月を目安に、早めに使い切るようにしましょう。
プロテインの正しい保存方法
プロテインを安全に美味しく飲むためには、正しく保存することが重要です。前述した通り、粉末タイプのプロテインは空気に触れると湿度や外気温の影響を受けるため、開封後は品質が下がってしまいます。ただし、適切に保存をすれば、味の劣化を防ぎ、安全性を保つことにもつながります。プロテインの正しい保存方法をしっかり押さえておきましょう。
① 密封できる保存容器に移し替える
粉末状のプロテインは湿気に弱いため、保存容器に移し替えて密閉保存をするのがおすすめです。わずかでも隙間があると、ダニなどの目には見えない細菌が入り込むリスクがあります。既存のパッケージのまま保管する場合でも、蓋やジッパーをしっかりと締めるようにしましょう。
② 乾燥剤を入れる
乾燥剤はダニ、カビの発生防止や、プロテインの劣化を防ぐことができます。100円ショップやドラッグストアなどで手軽に入手できるため、新品を購入して保存容器に同封すると安心です。
③ 高温多湿を避けて保存する
高温多湿の場所は、ダニやカビの発生リスクが高い環境です。プロテインの味や品質に影響を与える可能性があるため、保存場所として適しません。直射日光の当たる窓際、湿度が高くなりやすいキッチンの水回りや床下の収納スペースなどでの保存は、避けたほうが良いでしょう。冷蔵庫内で保存すると安心ですが、プロテインを出し入れするときに気温差が生じて、結露が発生することがあります。プロテインの劣化やカビの原因となることがあるため、一度冷蔵庫で保存したら常温には戻さず、できるだけ短い時間での出し入れを意識しましょう。

参考元:BiteSize Bio-How to Store Your Concentrated Proteins
プロテインの適切な飲み方とは?
プロテインは商品のパッケージに記載されている粉末量と飲料で割るのが基本です。水または牛乳で割って飲むのが一般的で、専用のシェーカーを使って作るのがおすすめです。振ってもこぼれにくく、混ぜたときにダマになりにくいため、飲みやすい状態へ溶かすことができます。プロテインを作る際は、よりダマになりにくくするため、飲料を注いだ後に粉末を入れるようにしましょう。
また、注意点として「プロテインの作り置きをしない」ということも重要です。プロテインの粉末を水などに溶かした状態で長時間経過すると、風味が変化したり、微生物が繁殖する可能性があります。飲むタイミングに合わせて作るようにしましょう。
参考元:Cleveland Clinic-When You Should Drink a Protein Shake
まとめ
プロテインにも賞味期限があるため、購入時に確認しておくことが大切です。開封後は、正しく保存がされていないと、品質が落ちたり、細菌が繁殖する可能性もあります。本記事でご紹介した保存方法のポイントを押さえて、プロテインを正しく活用していきましょう。